日経新聞 半歩遅れの読書術(2021年)

日本経済新聞の書評『半歩遅れの読書術』で、2021年に紹介された本の一覧です。




書評選択


2021年1月9日(土):【半歩遅れの読書術】

奴隷出身 偽りの王の成長物語 意表つく終幕にも充実感

哲学者:長谷川 宏

2021年1月16日(土):【半歩遅れの読書術】

戦いの本質に敗北の影 2つの「歴史」が見通す真理

哲学者:長谷川 宏

2021年1月23日(土):【半歩遅れの読書術】

夢想の世界つづる芥川比呂志 透明な目でみつめる知の人

哲学者:長谷川 宏

2021年1月30日(土):【半歩遅れの読書術】

折口信夫がのこした幻想小説 霊界と現実界 通い合う恋物語

哲学者:長谷川 宏


2021年2月6日(土):【半歩遅れの読書術】

教科書とは異なる日本史 最先端の知見をアップデート

歴史家:磯田 道史

2021年2月13日(土):【半歩遅れの読書術】

日本の成長 大胆に振り返る 古代から近世のGDPを推計

歴史家:磯田 道史

2021年2月20日(土):【半歩遅れの読書術】

日本の成長を明らかにする 世界経済史との比較で概観

歴史家:磯田 道史

2021年2月27日(土):【半歩遅れの読書術】

開戦前に日米の差を算出 経済学者の分析生かされず

歴史家:磯田 道史


2021年3月6日(土):【半歩遅れの読書術】

磨き抜かれた言葉の奥深さ 戦国の世 美しい描写にため息

作家:伊吹 有喜

2021年3月13日(土):【半歩遅れの読書術】

先達に学ぶ清々しい生き方 受け取った贈り物を次代に

作家:伊吹 有喜

2021年3月20日(土):【半歩遅れの読書術】

新天地へと向かう春 旅立つ人びとに届けたい願い

作家:伊吹 有喜

2021年3月27日(土):【半歩遅れの読書術】

早起きして読んだ新聞小説 夢中になった記憶呼び覚ます

作家:伊吹 有喜


2021年4月3日(土):【半歩遅れの読書術】

林達夫のシニカルな魅力 薫る大正時代の教養主義

美術史家:岡田 温司

2021年4月10日(土):【半歩遅れの読書術】

花田清輝のルネサンス探求 完全な円より楕円の美こそ

美術史家:岡田 温司

2021年4月17日(土):【半歩遅れの読書術】

文豪ゲーテの「グランドツアー」イタリアを死者らと歩む

美術史家:岡田 温司

2021年4月24日(土):【半歩遅れの読書術】

パンデミックの時代の「黙示録」 どう読む 警告と脅しの言葉

美術史家:岡田 温司


2021年5月1日(土):【半歩遅れの読書術】

カミュの『ペスト』を再読する 絶望のなかに何が見えるか

西洋史家:本村 凌二

2021年5月8日(土):【半歩遅れの読書術】

堀米庸三『正統と異端』の感銘 名著の影響力 襟正す思い

西洋史家:本村 凌二

2021年5月15日(土):【半歩遅れの読書術】

裕次郎の愛読書『草の花』  大スターの「潔癖な孤独」思う

西洋史家:本村 凌二

2021年5月22日(土):【半歩遅れの読書術】

藤村の『夜明け前』、30年越しの読了 歴史描く世界文学の名作

西洋史家:本村 凌二

2021年5月29日(土):【半歩遅れの読書術】

奥深い「馬の心理学」 読んで備える あすのダービー

西洋史家:本村 凌二


2021年6月5日(土):【半歩遅れの読書術】

「能率」志向がもたらすもの 日本社会の独特さとは何か

教育社会学者:本田 由紀

2021年6月12日(土):【半歩遅れの読書術】

学校選択制で教育はよくなるか? 思い込みをデータで問い返す

教育社会学者:本田 由紀

2021年6月19日(土):【半歩遅れの読書術】

深まる能力主義の病理 工場化した学校 日本もまた

教育社会学者:本田 由紀

2021年6月26日(土):【半歩遅れの読書術】

コロナ禍の時代の労働法 泣き寝入りせぬ姿勢広げたい

教育社会学者:本田 由紀


2021年7月3日(土):【半歩遅れの読書術】

漂流記の不思議な磁力 俺もおまえも漂民だ、と思う

作家:町田 康

2021年7月10日(土):【半歩遅れの読書術】

中島らもが問うた「酒と人間」 壊れた自分凝視し生き延びる

作家:町田 康

2021年7月17日(土):【半歩遅れの読書術】

偽善の毒には野坂昭如を 建て前なし 本当のことだけ

作家:町田 康

2021年7月24日(土):【半歩遅れの読書術】

桂米朝と筒井康隆の対談 その濃密さ えげつないほど

作家:町田 康

2021年7月31日(土):【半歩遅れの読書術】

丸谷才一の圧倒的な学識 人間、やはり教養がないと

作家:町田 康


2021年8月7日(土):【半歩遅れの読書術】

少女時代の友『星の王子さま』 この世から逃げ出したくて

社会学者:上野 千鶴子

2021年8月14日(土):【半歩遅れの読書術】

耽読した花田清輝『復興期の精神』 「わたし」を作ったあの文体

社会学者:上野 千鶴子

2021年8月21日(土):【半歩遅れの読書術】

コロナ下のボーヴォワール『老い』  「不要不急の読書」のはずが…

社会学者:上野 千鶴子

2021年8月28日(土):【半歩遅れの読書術】

『人間臨終図巻』をトイレで読む 死にざまに向けるシニシズム

社会学者:上野 千鶴子


2021年9月4日(土):【半歩遅れの読書術】

森有正を読むということ その声を聞く 深い湖の底で

神学者:森本 あんり

2021年9月11日(土):【半歩遅れの読書術】

預言者R・ニーバーの容赦なき米国批判 歴史を操作する大国の限界

神学者:森本 あんり

2021年9月18日(土):【半歩遅れの読書術】

良書が求める「古典の読み直し」 自律し自由になるために

神学者:森本 あんり

2021年9月25日(土):【半歩遅れの読書術】

M・サンデルの話題作、実はわたしも… 能力主義めぐるもう一つの本

神学者:森本 あんり


2021年10月2日(土):【半歩遅れの読書術】

人生の秋に読む「ベニスに死す」 心揺さぶる街こそが主役

作家:島田 雅彦

2021年10月9日(土):【半歩遅れの読書術】

論理より「レンマ」の直観を 奔放な夢想が知性広げる

作家:島田 雅彦

2021年10月16日(土):【半歩遅れの読書術】

「魔境」川崎に肉薄するルポ 近未来の文化 花開く気配

作家:島田 雅彦

2021年10月23日(土):【半歩遅れの読書術】

「大破局」後の生き残り術 図書館・博物館の叡知が鍵

作家:島田 雅彦

2021年10月30日(土):【半歩遅れの読書術】

料理からひもとく人類史 多様で魅力的なエンタメ

作家:島田 雅彦  


2021年11月6日(土):【半歩遅れの読書術】

声にだして読んだ『神曲』 敗戦直後「幼い夢中」の喜び

児童文学作家:あまん きみこ

2021年11月13日(土):【半歩遅れの読書術】

鉛筆でよごした宮沢賢治の本 「体内感覚」でよみがえる10代

児童文学作家:あまん きみこ

2021年11月20日(土):【半歩遅れの読書術】

金子みすゞとの偶然の出会い 哀しみ潜めた温かな言葉

児童文学作家:あまん きみこ

2021年11月27日(土):【半歩遅れの読書術】

繰り返し読む老いの楽しみ 年輪のように甦る記憶

児童文学作家:あまん きみこ


2021年12月4日(土):【半歩遅れの読書術】

マルクスとソ連はどう違う 自由で楽しい社会を探る

経済思想家:斎藤 幸平

2021年12月11日(土):【半歩遅れの読書術】

ドイツで得た「コモン」の発想 21世紀型コミュニズムとは

経済思想家:斎藤 幸平

2021年12月18日(土):【半歩遅れの読書術】

「地元学」で地域の魅力発見 広がる「あるもの探し」の輪

経済思想家:斎藤 幸平