日経新聞 半歩遅れの読書術(2020年)

日本経済新聞の書評『半歩遅れの読書術』で、2020年に紹介された本の一覧です。




書評選択


2020年1月4日(土):【半歩遅れの読書術】

能動的に深読みとあら捜し

哲学者:野矢 茂樹

2020年1月11日(土):【半歩遅れの読書術】

無頼気どるセンチな作家の快作 感傷的な香りにひかれる

哲学者:野矢 茂樹

2020年1月18日(土):【半歩遅れの読書術】

用のない片道の旅楽しむ

哲学者:野矢 茂樹

2020年1月25日(土):【半歩遅れの読書術】

直球ど真ん中にくる恋愛映画 「初々しさ」がストライク!

哲学者:野矢 茂樹


2020年2月1日(土):【半歩遅れの読書術】

書架に残った受験参考書 出題文に感動 得がたい体験

メディア史家:佐藤 卓己

2020年2月8日(土):【半歩遅れの読書術】

知的初恋 相手は中国古典

メディア史家:佐藤 卓己

2020年2月15日(土):【半歩遅れの読書術】

名著ゼミで育つ共同研究者 「読みたい」より「読むべき」本を

メディア史家:佐藤 卓己

2020年2月22日(土):【半歩遅れの読書術】

松本健一さんの思い出 大衆とは何か 難問に対峙

メディア史家:佐藤 卓己

2020年2月29日(土):【半歩遅れの読書術】

新たな学問確立する道のり

メディア史家:佐藤 卓己


2020年3月7日(土):【半歩遅れの読書術】

文芸誌の連載小説 お風呂でちびちび 過程楽しむ

作家:大島 真寿美

2020年3月14日(土):【半歩遅れの読書術】

私たちの味方! 橋本治 世の中との齟齬 リアルに記す

作家:大島 真寿美

2020年3月21日(土):【半歩遅れの読書術】

読めそうで読めない!を解消 妖怪愛と学んだ くずし字

作家:大島 真寿美

2020年3月28日(土):【半歩遅れの読書術】

文楽を愛したオダサク 地の文に溶ける科白の美しさ

作家:大島 真寿美


2020年4月4日(土):【半歩遅れの読書術】

本の信用 どこで判断するか 略歴や参考文献にも目配り

作家:米澤 穂信

2020年4月11日(土):【半歩遅れの読書術】

心がすり減りつつある時に 必然性ない本に手を伸ばす

作家:米澤 穂信

2020年4月18日(土):【半歩遅れの読書術】

好きに選ぶことの難しさ 趣味嗜好から一歩出る試みを

作家:米澤 穂信

2020年4月25日(土):【半歩遅れの読書術】

解説やガイドに導かれて すべての本は繋がっている

作家:米澤 穂信


2020年5月2日(土):【半歩遅れの読書術】

近代建築に潜む江戸の面影

エッセイスト:鶴ヶ谷 真一

2020年5月9日(土):【半歩遅れの読書術】

著書を桜にささげた碩学 麗しき花が象徴するもの

エッセイスト:鶴ヶ谷 真一

2020年5月16日(土):【半歩遅れの読書術】

書棚に於いた砂時計 静かな流れに知の余韻響く

エッセイスト:鶴ヶ谷 真一

2020年5月23日(土):【半歩遅れの読書術】

夢の精神史をひもとく 古今東西の枠超えた「西郷古典学」

エッセイスト:鶴ヶ谷 真一

2020年5月30日(土):【半歩遅れの読書術】

独文学者と読む江戸の漢詩 清新な解釈ここちよく

エッセイスト:鶴ヶ谷 真一


2020年6月6日(土):【半歩遅れの読書術】

没後10年 梅棹忠夫の先見性 意外な切り口で人々を扇動

文化人類学者:小長谷 有紀

2020年6月13日(土):【半歩遅れの読書術】

民族誌の最高峰 眼差しに水平さ 映像のように記憶が蘇る

文化人類学者:小長谷 有紀

2020年6月20日(土):【半歩遅れの読書術】

モンゴルの変貌 時代を捉える 研究成果の発信 オンラインでも

文化人類学者:小長谷 有紀

2020年6月27日(土):【半歩遅れの読書術】

雑食的に本を読み 思わぬ発見も フィールドワークに似た感動

文化人類学者:小長谷 有紀


2020年7月4日(土):【半歩遅れの読書術】

隔離された列車の乗客が見た悪夢 旧ソ連の自己閉塞状況を暗示

ロシア文学者:亀山 郁夫

2020年7月11日(土):【半歩遅れの読書術】

靴底の「一匹の蝶」が変えた未来 コロナ禍の先に思い馳せる

ロシア文学者:亀山 郁夫

2020年7月18日(土):【半歩遅れの読書術】

19世紀ロシアの文豪の民話 科学万能の時代 驕りに警鐘

ロシア文学者:亀山 郁夫

2020年7月25日(土):【半歩遅れの読書術】

ロシア語訳された加賀乙彦作品 生命と芸術の不滅性に強い信念

ロシア文学者:亀山 郁夫


2020年8月1日(土):【半歩遅れの読書術】

言葉を解き放つ文章 一人でいる自信をくれる

作家:町屋 良平

2020年8月8日(土):【半歩遅れの読書術】

作家読みを誘うもの 呼吸のしやすい「余白」の存在

作家:町屋 良平

2020年8月15日(土):【半歩遅れの読書術】

ささやかで鮮やかな常道 すれ違う記憶を喚起

作家:町屋 良平

2020年8月22日(土):【半歩遅れの読書術】

エッセイは難しい 謙虚な眼差しで自分を見たい

作家:町屋 良平

2020年8月29日(土):【半歩遅れの読書術】

さくらももこが書く「真実」 人生と文章は分かち難い

作家:町屋 良平


2020年9月5日(土):【半歩遅れの読書術】

読者の想像力をフルに刺激 社会科学の研究書にわくわく

中東政治研究者:酒井 啓子

2020年9月12日(土):【半歩遅れの読書術】

驚きに満ちた異邦人との出会い 近代国家が弾きだすことも

中東政治研究者:酒井 啓子

2020年9月19日(土):【半歩遅れの読書術】

本は典拠の見極めが大事 視点の違いで真実は異なる

中東政治研究者:酒井 啓子

2020年9月26日(土):【半歩遅れの読書術】

途上国研究は楽しい したたかな知恵と工夫溢れる

中東政治研究者:酒井 啓子


2020年10月3日(土):【半歩遅れの読書術】

新村出が「翻字」したイソップ物語 室町末期の口語が立ち上がる

仏文学者:宮下 志朗

2020年10月10日(土):【半歩遅れの読書術】

ケルトの駆け落ち譚が起源 欧州各地に残る伝本 多岐に

仏文学者:宮下 志朗

2020年10月17日(土):【半歩遅れの読書術】

今も残るトリックスターの物語 秩序揺さぶる中世の伝統

仏文学者:宮下 志朗

2020年10月24日(土):【半歩遅れの読書術】

悪疫を外枠に秀逸な百話 艶笑で嘲笑 人間味あふれる

仏文学者:宮下 志朗

2020年10月31日(土):【半歩遅れの読書術】

学童疎開を見事に描いた名作 小説から漫画、映画へ広がる

仏文学者:宮下 志朗


2020年11月7日(土):【半歩遅れの読書術】

今からでもイケる教養 歴史の流れ まんがで知る

作家:朝倉 かすみ

2020年11月14日(土):【半歩遅れの読書術】

受刑者たちの読書会 読み、語ることの切実さ

作家:朝倉 かすみ

2020年11月21日(土):【半歩遅れの読書術】

読んだフリを帳尻合わせ 今だから知る深い悲しみ

作家:朝倉 かすみ

2020年11月28日(土):【半歩遅れの読書術】

言葉の魔法に痺れっぱなし 大写しになる「ある一面」

作家:朝倉 かすみ


2020年12月5日(土):【半歩遅れの読書術】

洋書は電子書籍で素早く 最新の情報も手軽に収集

著述家:鳥飼 玖美子

2020年12月12日(土):【半歩遅れの読書術】

言語間に横たわる「溝」 原書と翻訳の違いを楽しむ

著述家:鳥飼 玖美子

2020年12月19日(土):【半歩遅れの読書術】

文学作品 映像化の効用 秀作に無限の可能性実感

著述家:鳥飼 玖美子